本記事は、Circle SaaSのパイロット導入モデルをもとに構成した参考事例です。ブランド名は仮名です。
参考ブランド概要:EC中心の国内アパレルブランド
このケーススタディの主人公は、Instagramを軸にD2Cで成長した国内ウィメンズアパレルブランドです。年商約2億円、Shopify上でのEC販売が売上の70%を占め、残りは自社店舗での販売でした。
導入前の主な課題:
- 季節末のデッドストックが売上比で一定割合を占め、廃棄か値引き販売かの二択が続いていた
- 新規顧客獲得コスト(CAC)の上昇により、広告ROASが悪化傾向にあった
- 既存顧客のリピート購入率が低く、LTVが伸び悩んでいた
- Shopifyへのサブスクアプリ導入を検討したが、購入転換・返却品管理の機能が不足し、追加開発費の見積りが想定を大きく上回った
Circleを選んだ理由:4つの収益モデルが最初から含まれている
担当EC責任者(仮名:田中様)は、Circle SaaS選定の理由をこう語ります。
「Shopifyでサブスクアプリを試したとき、定額レンタルの部分はできても、解約しそうな会員に購入転換オファーを出す仕組みや、返却品を中古として再販するフローは全部カスタム開発が必要でした。Circle SaaSはその仕組みが全部入っていて、初期費用がゼロなのが決め手でした。」
Circle SaaSでは、以下の4つの収益モデルが追加費用なしで利用できます。
- 定額レンタル:月額料金で会員がアイテムを借りる基本モデル
- 通常EC購入:会員がカタログから直接購入できる機能
- 購入転換(Redeem):レンタル中のアイテムをそのまま購入に転換する解約抑止機能
- 返却品販売:使用済みアイテムを中古品として再出品する循環機能
導入から公開まで:約2週間のスピード立ち上げ
Circle SaaSを使ったサブスクリプションポータルは、ブランド設定・決済連携・初期SKU登録・診断コンテンツ設定を経て、約2週間でブランドのドメイン上に公開されました。
| フェーズ | 期間 | 主な作業 |
|---|---|---|
| ブランド設定 | Day 1〜3 | ロゴ・カラー・ドメイン設定 |
| 決済連携 | Day 4〜5 | Stripe接続・定額課金の有効化 |
| 在庫登録 | Day 6〜8 | 40 SKUのアップロードと診断設定 |
| QA・ローンチ | Day 9〜14 | 社内テスト・本番公開 |
ポータルにはCircle SaaSのブランドは一切表示されず、会員はブランドのURLとロゴのみを目にします。
導入後の変化:サブスクが「第二の収益柱」になるまで
ローンチ後、このブランドに生まれた変化として、以下のポイントが挙げられています(ブランド内部データおよびCircle SaaS集計)。
- 月次定額収益(MRR)の確立:サブスクリプション会員の積み上げにより、季節に左右されない月次の安定収益が生まれた。EC単体の売上が落ちるオフシーズンでも、会員からの月額収益が下支えになる構造に変わった。
- デッドストック率の改善:在庫をレンタルルートと返却品販売ルートに回すことで、廃棄予定だった在庫が収益化された。CSRレポートに活用できる循環データも蓄積され始めた。
- 解約タイミングでのRedeem活用:解約意向を示した会員へのRedeem(購入転換)オファーにより、一部の会員が購入へ切り替わり、解約による収益損失の一部を回収できた。
「MRRが安定してきたことで、広告予算の組み方が変わりました。単発の売上を追いかけるのではなく、会員数を積み上げる視点でマーケティングを設計できるようになったのが一番の変化です。」(田中様)
購入転換(Redeem)が解約率に与えた影響
Circle SaaSのRedeem機能は、会員が解約手続きを開始したタイミングで、現在レンタル中のアイテムをそのまま購入できるオファーを自動表示します。
「解約」というマイナスのタイミングが「購入」というプラスの顧客行動に変わるこのメカニズムは、LTV向上の観点から最も注目されている機能の一つです。このブランドでも、Redeemオファーを受け取った会員の中から、実際に購入へ転換するケースが発生し始めています。
解約意向が現れたタイミングで「このアイテムをそのまま持ち帰りませんか」という提案ができるのは、会員の心理タイミングに合った介入であるため、通常の広告よりも高い受け入れ率が期待できます。
