この記事のポイント
- デッドストックは「廃棄コスト」ではなく循環させれば収益になる資産
- 循環運用の基本は実態把握 → 検品・グレーディング → 再投入 → 記録の4ステップ
- QRスキャンで状態を記録し、レンタル・再販の出口に振り分ける
- 循環回数・廃棄回避量はCSR・サステナビリティ指標としても活用できます
環境省の推計では、家庭から手放される衣服のうち年間約50万トンが焼却・埋立され、再利用・リサイクルに回るのは約38%にとどまるとされています。売れ残り在庫の大幅値引きや廃棄はブランド価値を損ないますが、レンタルと再販で循環させれば、同じ在庫を継続的な収益に変えられます。この記事では、デッドストックをサーキュラー運用に乗せる実務手順を解説します。
デッドストックを「資産」として見直す
倉庫に眠る在庫は保管コストを生み続けます。環境省によれば、所有される衣服の約45%は1年間一度も使われないままとされ、ブランド在庫でも滞留は避けられません。一方で、状態が良ければレンタルカタログに投入でき、耐用回数を終えても中古品として再販できます。廃棄という一度きりの出口ではなく、循環という複数回の出口を用意するのがサーキュラー運用の考え方です。
サーキュラー運用の4ステップ
ステップ1:実態把握
SKU別の在庫日数・回転数を計算し、どの在庫が滞留しているかを可視化します。レンタル適性の高いアイテム(サイズ展開・季節性)を特定します。
ステップ2:検品・グレーディング
状態をランク分けし、レンタル可・再販可・要リペア・廃棄に振り分けます。基準を統一すると、担当者が変わっても判断がぶれません。
ステップ3:出口への再投入
状態の良いものはレンタルカタログへ、耐用回数を終えたものは再販へ。1つの在庫を「レンタル→再販」と順に使い切ります。
ステップ4:QRで記録し循環させる
返却のたびにQRスキャンで状態を記録し、次の出口を判断します。これにより在庫が倉庫に眠らず回り続けます。
循環指標をCSR・ブランド価値につなげる
レンタル循環回数や廃棄回避量は、CSR・サステナビリティレポートの定量指標として活用できます。「売る」だけでなく「循環させる」ブランドとしてのストーリーは、サステナブル消費を重視する顧客に響きます。
自社在庫の循環設計を相談する →
無料で相談するよくある質問
Q. 日本ではどれくらいの衣服が廃棄されていますか?
環境省の推計では、家庭から手放される衣服のうち年間約50万トンが焼却・埋立され、再利用・リサイクルに回るのは約38%にとどまるとされています。売れ残り在庫を循環させることは、この廃棄を減らす取り組みにもつながります。
Q. どの在庫からレンタルに回すべきですか?
在庫日数が長く、サイズ展開があり季節性が穏やかなアイテムが向いています。まずはSKU別の回転数で滞留在庫を特定します。
Q. 検品基準はどう決めればいいですか?
レンタル可・再販可・要リペア・廃棄のランクを定義し、写真付きの基準を用意すると担当者間で判断がそろいます。
Q. 循環指標のデータはどこで取れますか?
Circleのアナリティクスからレンタル循環回数や廃棄回避量の推計をCSVエクスポートできます。CSRレポートの基礎データに使えます。
Q. 返却品の再販はどのプランで使えますか?
返却品再販はCircleの4つの収益モデルの1つで、全プランに含まれています。初期費用¥0で始められます。
